こんにちは、みりりっこです。
先日、一部の人以外には超・超マニアックだけど、金森式実践者には今やマストと言える検査・『オリゴスキャン』を受けてきたので、今回はオリゴスキャンについてお伝えしていきます。
オリゴスキャンはまだまだ知らない人が多いと思いますが、アンチエイジングが気になる私たち世代の女性にとっても重要な『デトックス』にかかわる、非常に重要な検査。
まずはどんな検査で、何の目的で受けるのか、その結果をどう活用するのか、この記事でざっくりしたイメージが伝われば嬉しいです。
オリゴスキャンって何の検査?どんな目的で受けるの?
まず『オリゴスキャンとは何ぞや?』ですよね。
オリゴスキャンとは体内に必要なミネラルがどのくらい不足しているか、また有害な金属がどのくらい蓄積しているかを調べられる検査です。
ミネラルはビタミンと同じく、身体の中で様々な代謝に使われる重要な栄養素なので、不足すれば不調や病気の原因になりますし、肌や髪がボロボロになったりと美容やアンチエイジングにも欠かせません。
また一方で水銀やアルミニウムなどの有害金属は、食べ物や水、工業製品など身近にある様々なものに含まれます。
現代に暮らす私たちはこうした有害な金属を完全に避けるのは難しく、徐々に体に蓄積して、いずれ病気の元になることも。
昔社会科の授業で習った『イタイイタイ病』や『水俣病』なども、有害金属に汚染された工場排水が原因となって引き起こされた公害病ですね。
有害金属はわずかな量でも、人間を含め多くの生き物の健康と命を奪う恐ろしい物質なのです。
だから身体に必要なミネラルが足りているか、有害な金属が溜まっているかを数値で知っておくことは、この先のアンチエイジング対策、内側から美と健康を長く保っていくためにとても大事なことだと思うのです。
オリゴスキャンの検査はどうやって行われるの?

オリゴスキャンの検査は一部のクリニックで自由診療にて受けられます。
まだまだ実施しているクリニックは限られていますが、ネットで検索すると色々出てくるので、ご興味のある方はググってみてください。
では実際の検査はどのように行われるのでしょうか。
『体内のミネラルや有害金属を調べるとなると、血液や髪の毛を採取して分析したりするのかな?』
…と、私も大掛かりで時間がかりそうなイメージを抱いていましたが、このオリゴスキャンは小さな機器を手のひらの4か所に数秒ずつ当てるだけで終了。
なんと計測から3分程で測定結果まで出てしまうのです。 驚きの早さですね。
で、検査では測定結果はすぐに出るので、その場で結果を見ながら医師が患者に解説・アドバイスをしてくれる、というのが普通の流れになります。
…が、私が今回お世話になったのは、かの金森先生が検査のために通われているクリニック。
普通のクリニックだったら恐らく『解毒とミネラル摂取のために野菜や玄米・豆を食え~』とか、『うちのお高いサプリを買え~』といった有り難くない流れになるのでしょうが…。
こちらではそんな『ご指導』はそっちのけで、先生方とほぼほぼ金森式の話題を中心に小一時間程楽しく盛り上がって終わりでした。
正直なところ、オリゴスキャンは初めて受ける検査だったので病院選びで若干の不安もあったのですが、こちらを予約して良かったと思っています。
当初は、最寄りのクリニックに予約をしようと電話したのです。でも滅多に予約の入らない検査なので機器を常設していなく、本院から持ってこないといけないとの事で…。
電話応対して下さったスタッフさんからは若干めんどうくさそうな空気が醸し出てたので、そこで検査を受ける事に不安を感じ、お礼だけ伝えて予約は見合わせました。
結局迷った挙句に金森先生が通われているクリニックを予約しましたが、クリニックの先生方は金森式にご理解があり、気さくで柔軟で話しやすかったので、思わぬところで楽しい時間を過ごせてしまいました。
こちらは私の他にも、金森式実践者が検査を受けに来られる事が多いようで、金森式実践者でも安心して利用できる貴重なクリニックかなと思います。
今は時勢柄、病院に行くこと自体抵抗を感じている人も多いし、金森式はじめ栄養療法で体質改善をしたいと願う人は、これまで沢山の不調や病気に悩まされて、病院に行っても中々治らず、『病院はもうこりごり』な人も多いのではないでしょうか。
栄養療法をやっているクリニックはまだまだ金森式に理解がある所は少なくて、古い知識のままアップデートしない医師から一方的に否定されて嫌な思いをした、という感想も目にしていたので、病院選びもなかなか重要なポイントですね。
実際に受けたオリゴスキャンの結果は?
ではせっかく受けてきたので、結果をちょろっとお見せしましょう。
ミネラル検査
まずはミネラル。
この検査では身体に必要なミネラルを20種類測定できます。
こんな風に、身体に必要なミネラルと、その過不足の状態を表す棒グラフがずらーっと並んで出てきます。

※無断転載不可。ちなみに私は性別・年齢以外の個人情報は非公開にしています。
カルシウムやマグネシウム、鉄、亜鉛など栄養に詳しくなくても多くの人が知っているメジャーなミネラルから、ケイ素やクロム、モリブデンなどちょっと聞き慣れないミネラルまで、色々ですね。
真ん中の線から左(不足)に向かっているのが殆どですが、不足しているものは黄色、標準範囲は緑、そしてかなり不足だと赤色で表示されるということで、赤がなくて良かった~と内心ほっとしました。
とはいえ不足しているミネラル、結構多いですね。
私の場合は特に亜鉛でしょうか。
一年以上サプリを飲んでいますが、それでも足りていないのか…。
ミネラルの場合は他のミネラル同士で吸収に拮抗関係があったりと、単に不足を補えば解消するとは限らなかったり、有害金属や食品添加物、植物毒などが吸収を阻害することもあるので、解毒や悪いものを食べないといった食事の改善も必要だったりします。
例えばカルシウム過剰だとマグネシウム欠乏になり、骨粗しょう症などの原因(Caばかり多い牛乳をたくさん飲む人に多い)となりますが、同じくカルシウム過多で亜鉛や鉄も吸収を阻害されたりするので、普段良く食べる食品にミネラルバランスがカルシウム過多のものがある人は要注意。
私が大好きなチーズもカルシウムが突出して多いので、単に亜鉛サプリを増やすというより、もう一度普段の食事とサプリのミネラルバランスを一度おさらいしたほうが良さそうです。
有害金属
次に有害金属。この検査では14元素の有害金属を測定できます。
な、なにやら黄色(高値)が目立つぞ・・・。

こうしてみると、私の場合はカドミウムとアルミニウムが特に多いですね。
一般的には、この2つに加えて水銀が上位を占める人が多いようです。 (私もやや多い)
カドミウムは食べ物だと土壌→作物(穀物や野菜)経由で摂取してしまったり、他にもタバコや水道水、プラスチック製品、排気ガスなど身近なところに侵入経路があります。
カドミウムの排出には亜鉛が使われますが、私は亜鉛不足だったので相互に関係がありそうです。
金森先生のツイートで始めて気づいたのですが、亜鉛とカドミウム・水銀は周期表の12族に属する同族元素。科学的に性質が似ることからも亜鉛不足でカドミウムや水銀の解毒が進まず蓄積しやすくなるとのこと。
(化学の授業は大の苦手だったけど、やっぱり基礎知識がないとこういう所で気づけるかどうかの分かれ道になるので、勉強しないとダメだわ、と思うのでした・・・。)
また私はケイ素も不足気味なのですが、このケイ素はアルミの排出に役立つそう。
ミネラルと有害金属の体内での関係も解毒には重要なポイントで、ミネラル・有害金属ともに単独で過不足を見るだけではダメだという事がわかってきますね。
何かが過剰になると、別の何かが欠乏したり、特定のミネラルが特定の有害金属の排出に必要だったり。複雑ですが面白い。
アルミニウムは特にアルツハイマー病など認知機能にかかわる病気を引き起こす原因になるので、気づいたら早いうちに解毒の対策を取りたいものです。
他の病気も怖いですが、脳をやられてしまったらもはや自分の人生をコントロールするどころか自分自身すら分からなくなってしまうので。
というわけで、今こんな本を読んでいます。
以前の私は長年アルツハイマー病を引き起こす原因になりそうな食生活(糖質過多・オメガ6の多い植物油、トランス脂肪酸、有害金属を含む食品)を送ってきたので、まだ途中ながら読んでいてなかなか戦慄しています。
いつかボケるとしても、ずっと先の老後の話だと思って油断している人、中年でも発症する人はいるので、早めに読んで対策を取ったほうが良いですね。

アルツハイマー病 真実と終焉 “認知症1150万人”時代の革命的治療プログラム
とまあ、こんな風に検査結果は、自分で様々な要因を推測して対策を立てるために役立てられるのですが、自分で考えずにクリニックの指導をそのまま真に受けるとどうなるか・・・。
一般的にオリゴスキャンを行っているような医院、特に様々な流派?の栄養療法、分子栄養学、オーソモレキュラーなどを掲げている医院だと、解毒のために野菜や玄米・豆などを食べるように指導することが多いようです。
でもそれらには結局、農薬の有害金属やミネラル吸収を阻害する反栄養素が含まれているので、まともにアドバイスを聞いていたら却って体を壊すのではないかと思いますね。
自分できちんと知識を付けて臨まないと、クリニックによっては解毒のためと言って菜食だけでなく通院(自由診療なのでお高い)やサプリ(やたらお高い)、解毒のためのキレーション点滴(お高い)などを勧めてくるケースもあるので、流されないように要注意を。
※一応補足しておくと、私は分子栄養学の提唱者である三石巌先生や、オーソモレキュラー理論を立ち上げたホッファー博士やポーリング博士を始めとする創始者、その理論を臨床の場で生かしてiherbなどの安価なサプリを活用して多くの患者を救われている藤川徳美先生のような医師は尊敬しています。
でも日本の分子栄養学やオーソモレキュラーを看板にしたクリニックは『どうしてこうなった!?』レベルに原点からかけ離れた感があるので、距離を置きたいと考えております。
不足したミネラル、蓄積した有害金属が分かったら、次はどうする?

上に書いたように、オリゴスキャンでは体内のミネラルの過不足、有害金属の蓄積状況がわかります。
検査結果はその場で紙にプリントしてもらえますし、ミネラルや有害金属の基礎知識が一通り載ったリーフレットなども頂けます。
でも、検査結果が出て『ふーん、そうなんだ』『思ったよりも悪いかも』とふんわりした感想だけで終わってしまったら意味がありません。
結果を見てミネラルが不足している原因、有害金属が溜まった原因、自分が抱えている体の不調など、これまでの生活習慣を振り返りながら分析して対策を立てる事が重要です。
上で私が書いたのは、あくまで私が自分の検査結果と、これまでの生活習慣、体調を踏まえて分析してみた内容。なので人によって気づくポイントや課題も様々でしょう。
ただ有害金属については現代人なら殆どの人が何かしら蓄積されているので、まずは解毒が大事ですね。
ビタミンB群など代謝に頻繁に使われる基本的な栄養素も解毒に必要ですが、グルタチオンやベントナイト、ケイ素など解毒に強いサプリを追加していく必要があります。
私も今回オリゴスキャンの結果を見て、どのミネラルが不足で、その有害金属が多いかが分かったので、これらのサプリを順に追加投入する予定です。
代謝の回路は複雑で、様々なビタミン・ミネラルを使い無数の化学変化(代謝反応)が行われ、代謝回路同士も関連しあって回り続けていますが、有害金属はこうした回路の一部を阻害してしまいます。
代謝がうまくいかなくなれば、それは不調や病気として現れてくるので、その原因である有害金属は解毒する必要があるわけです。
例えばグルタチオンは抗炎症効果でも知られていますが、同時に解毒の役割も兼ねた酵素です。体内で生成されどの細胞内にも存在しますが、炎症が多いと炎症を抑える事に消費されてしまうので、解毒が進まなくなってしまいます。
炎症の元になるような食生活(炭水化物中心・植物油過多・添加物)を長年送ってきた体は、炎症にも有害金属にもさらされているので、グルタチオンは不足しがち。
なので解毒に力を入れるにはグルタチオンのサプリで補うのが効果的というわけなのです。
ただし解毒対策は、効果が出るまで時間がかかります。
これまで酷い食生活で毒を溜めてしまった体をいたわりつつ、長期戦を覚悟して気長に取り組もうと思います。
また毒対策を進めて一定期間経ったら、再びオリゴスキャンを受けて経過をみるつもりです。
それではまた。