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湯シャンや肌断食を始めると身体や生活はどう変化する?過去に挫折した私が3ヶ月続けてみた感想を正直に挙げてみた。

こんにちは、みりりっこです。

前回の更新からちょっと(どころではない)間が空きましたね。

ブログ休止中にとうとう40歳に突入しましたが、別段何か慶事やら凶事やらがあったわけでもなく、相変わらず平常運転(健康オタク兼ただのヲタク)な毎日を送っていました。

今回はこのブログでは初めての、『湯シャン(脱シャンプー)』のお話です。

といってもTwitterの方では結構湯シャン&肌断食ネタをツイートしてますが。

などと、いきなり辛口な事を述べたりしてますが、湯シャン&肌断食をディスっているわけではありません。むしろ推奨派です。

それでも辛口&マニアックなツイートばかり垂れ流しているのは、湯シャンや肌断食についてきちんと理解している人が少ない現状に危惧を抱いているから。

  • 『なんか自然派って感じで素敵~』みたいにふわっとしたイメージを抱く人
  • 『湯シャン・肌断食さえすればすぐに美肌になれる!』みたいに過剰な理想を抱いている人
  • 勉強不足や今まで自分で蓄積した肌のダメージが原因で失敗したのに、失敗した原因も分からず湯シャンや肌断食を批判する人

などなど。こんな状況なので、良いイメージを持った人が、失敗して反対派にまわるのも容易に想像できるわけです。

そんな偉そうな事を垂れている私こそが、数年前に、好きなブロガーさんがやっているというミーハーな理由だけで湯シャンや肌断食に手を出した一人です。結果は見事失敗。

それ以来、最近まで湯シャンや肌断食についてはあまり良いイメージを持っていませんでした。

そんな私が今年の2月頃、急に思い立って湯シャンを始めたのですが、前回とは一転、快適すぎてこの習慣がすっかり気に入ってしまい、今も挫折することなく続けられています。

今生えてる髪が全て入れ替わるには数年かかるので、まだ髪全体の質が大きく変わったりはしていませんが、それでも頭皮や髪の状態は良くなってきている感じ。

湯シャンや肌断食については1本の記事では語りつくせないので、今回はひとまず、湯シャンに絞って実践してみた個人的な感想を中心にお伝えしていきますね。

湯シャンを始めて感じたメリット

※あくまで個人の感想です。

1.毎日の抜け毛が明らかに減った

これは個人的に一番嬉しい効果でした。

もともと別に極端な薄毛だったり、禿げていたりするわけじゃありませんが、 歳と共にシャンプーやブラッシングの度に抜ける毛の多さが気になる一方で。

自宅のフローリングの床に落ちる毛もなかなか無視できない本数で、しょっちゅうクイックルワイパーを手にうろうろしてました。(一人暮らしなので、床に落ちてるのは間違いなく自分の毛髪)

流石に『毎日毎日、こんなに髪が抜けてしまって大丈夫なんか?』と不安になるわけですよ。

10年後にはレディース〇ートネイチャーや○デランスのお世話にならないといけないのかも、と。

特に『私の髪、薄くない?』と実感するのは髪をまとめる時。

私は今ロングヘアで、仕事や家事の邪魔にならないようまとめ髪にしていることが多いのですが、まとめる際に気を付けないとすぐにあちこち地肌が見えてしまう。

それを隠すように毛束を引き出して崩したりというスキルが必須で無駄にうまくなりました。

Pinterestなどで可愛いまとめ髪アレンジを見つけて真似してみても、ボリュームがなさ過ぎて同じようにやったつもりが全く別の貧相な代物になったり…。

そんな風に、髪のボリュームやコシが歳と共にダウンしていくのをヒシヒシ実感してたのです。

けれど湯シャンを始めて3か月程経つと、ブラシに付く抜け毛やバスルームの排水溝に溜まる抜け毛、床に落ちる抜け毛がシャンプーしていた頃より明らかに激減してきました。

ゆっくりな変化でしたが、どう考えても以前より抜け毛が減っているのです。

このまま抜け毛が少ない状態をキープして、老後もふさふさな自前の髪でいたいものですね。

2.髪の乾燥・パサツキが改善し、程良くしっとりするようになった

これは脱シャンプーし始めて割とすぐに効果を感じました。

髪を保護する皮脂を根こそぎ奪いとるシャンプーを使わなくなったのだから、当然といえば当然なのですが、やっぱりパサつきは年中気になっていたので嬉しいですね。

湯シャンを始める前はサロンで買ったお高いシャンプー、コンディショナーやアウトバストリートメントをせっせと使っても、冬場なんかは『藁か?』と思う程のひどい乾燥と傷みに悩まされていたので。

ただ、湯シャンを始めたばかりの人は、しっとりを通り越してべたつきに悩まされて挫折する人が多いようですね。

私が数年前にも一度湯シャンにチャレンジして挫折した理由もそうですが、べたつきが中々おさまらず、ギブアップしたのでした。

以前挫折した私が、今回は何のトラブルもなくスムーズに適応できた理由については、また別の記事でまとめる予定ですが、昨年から続けてきた質的栄養失調の改善や、金森式の断糖高脂質食の影響が大きいと思っています。

今はシャンプーはもちろん、コンディショナーもアウトバストリートメントも整髪料も何もつけていませんが、これらを使っていた頃よりも今の方がしっとりして手触りも滑らかなので、『今までの出費と手間は一体…』と虚しくなる程です。

あ、何もつけてないとは言いましたが、ヘアケアとは別目的、マグネシウムの経皮吸収のために、水で薄めた『にがり』を頭皮全体にスプレーはしています。(頭皮だけでなく顔や体にもですが)

マグネシウムは超重要かつ不足しがちなミネラルですが、サプリは吸収があまりよくないそうなので、並行して経皮吸収のために塩化マグネシウム豊富な『にがり』を使っています。

今噂の『洗たくマグちゃん』よろしく、マグネシウムによる消臭効果もあるらしいので、シャンプーを使わない事で臭いが気になる人には良いかもしれませんね。

3.シャンプー・コンディショナーを止めたらバスルームが汚れなくなった

これは予想外でしたが、毎日の家事の手間が減るというのは大きなメリットですね。

シャンプーやコンディショナーに含まれるヌルヌルした成分。

髪や頭皮から潤いを根こそぎ奪ったあと、手触りを誤魔化すように入れられているトリートメント成分ですが、当然髪にも頭皮にも浴室の壁や床にも残留しやすく、バスルームにとっては汚れそのもの。カビの温床にもなります。

けれどシャンプーとコンディショナーをやめた途端、そうした不快なぬるぬる汚れが一切なくなってしまいました。

私が使っている洗顔&ボディーソープも石鹸ベースなのでぬるぬる汚れは出にくいのですが、それも今は最小限の使用にとどめているので、本当にバスルームが汚れない。

これは、想像以上に快適です。

何故なら私は元々、水回りのヌルヌル汚れもそれを掃除するのも大嫌いだから。

脱シャンプー前は、お風呂から上がったらすぐにシャンプーなどのボトル類を全て撤去し水気を拭き取ってから収納するのが日課でした。

浴室に置いたままだと瞬く間にヌルヌルになるのが嫌だったので。

おまけに浴室の壁や床もスポンジでゴシゴシ洗ってスクイージーで水気を取った上、ドライヤーで床に残った水滴も排水溝まで吹き流し、トドメに浴室乾燥機をかける程の念の入れようでした。

それでもシャンプー&コンディショナーを使っている以上は、浴室は毎日ヌルヌルと汚れました。

バスルームはヌルヌル汚れから逃れられない運命なのだと諦めていましたが、シャンプーコンディショナーを止めた途端、あっさり解消されたのです。

いや、ホント、今までの手間は何だったの…

まあ、浴室に水気を残さないという作業は今も毎日行っていますが、ヌルヌルがないというだけで相当にかかる手間と時間が減りました。

4.残りの人生で払い続ける筈だったシャンプー・コンディショナー・トリートメント代がチャラに

シャンプーなどヘアケア用品の価格はピンキリですが、髪質の悪さに悩んでいた私は少しでも良い物をと探し続け、サロン専売品など高めの商品を使い続けてきました。

シャンプーなんて1L入の大容量とはいえ、1万円もする商品を買っていたほど。

髪のために必要だと思っていたから買い続けていたものの、なかなかに痛い出費だったので、これを残りの人生数十年分(早くに死亡しなければ)で見たらかなりのコスト削減になりますね。

出費が減るのも嬉しいですが、『より良い商品を探す』ための徒労から解放されたのも嬉しい。

シャンプーを『使うことが前提』から『そもそも使わない』という考えに転向するのは、小さなパラダイムシフトといっても良い変化です。

で、使うのを止めたことで客観的に浮かんだ考えですが、多くの人はシャンプーやコンディショナーを止めずに、この先もずっと買い続けるのだろうから、ヘアケア市場で大きなシェアを取っている企業はもうかるだろうなー、と。

シャンプーなどのヘアケア商品は、単価が低いものでも普通は一生使い続けるので、基本的にリピート購入が前提ですよね。

顧客が気に入れば、繰り返し買い続けてくれます。

だから大手から小さいメーカーまで、リピーターを獲得するためにしのぎを削って様々な商品を生み出しているわけですね。

大手メーカーがハリウッド女優を起用したTVコマーシャルなどに莫大な広告費をかけられるのも、それに見合ったリターンがあるからです。

そもそもこうした化粧品関連の商品って原価率、ものっすごく低いし。

(ちなみに私は前職ではボディ&スキンケアコスメの某化粧品ブランドの販売員でした。お高めでも巧みなブランディングのおかげで当時は大人気でしたが、原価率はかなり低かったようです。販売員の給与もね。)

シャンプーメーカー側から見たら、もし湯シャン人口が無視できないレベルに増えてしまったら、弾圧・排除にかかりたくなるでしょうね。

ただ実践している自分が言うのもなんですが、現代の世の中でシャンプーメーカーの脅威になるほど湯シャン人口が増えることはないと思います。

何故なら、現代の日本人の多くは毎日シャンプーする習慣により頭皮や髪に本来は備わっている筈のバリアを破壊されつくしているので、そのダメージをごまかす成分の入ったシャンプーやコンディショナーに依存するしかないからです。

以前の私のように知識や準備なしで湯シャンを始め、ベタつきや臭いなどの悩みで挫折してシャンプー生活に戻る人が多いのも、それを物語っています。

その依存を断ち切るには、既存の常識とは異なる習慣を選択する覚悟と、その判断基準となる知識が必要です。

それができなければ、企業の戦略に無自覚に乗せられたまま、一生髪や頭皮にダメージを与える商品にお金を払い続けるしかないのでしょう。

一方世の中にはシャンプーなどのヘアケア商品が大好きな人、素晴らしい物と考えている人も当然いるわけで、そうした考えを否定するつもりもありません。

どんな選択をするかはその人それぞれの価値観によって変わるかと思います。

ただ私は色々知ってしまった上で、もうシャンプーやコンディショナーは使いたくない、という結論に至りました。

以前は『一生使うのが当たり前』という常識の枠組みにいましたが。

人の価値観というものは、どうしてもその人自身の知識や経験の枠内に収まりがちですが、全く新しい、自分の常識とは反するような知識を受け入れることで、大きく変わることがあり得るのです。

私が高収入でも高学歴でもないクセに書籍など知識への投資を惜しまないのは、別に『意識高い系』を気取りたいわけでもなく、無知なままでいる事で被る損失の大きさを切実なまでに自覚しているからです。

特に、健康面については知識の差が人生の質までをダイレクトに左右する事を身をもって思い知らされたので、最早学びを止める事の方が恐怖と言えます。

例えば、うつ病と大量の向精神薬から脱するために、やみくもにでも数十冊もの本を読み漁っていなかったら、私はおそらく今でも普通の社会生活を送れていなかったように。

と、シャンプーを止めた位で、大げさで感じの悪い物言いになりましたが、長期的な健康への悪影響を排除でき、出費の必要がなくなったことも、常識にとらわれず知識に投資した結果得られたリターンの一つだと思っています。

ちなみに私が湯シャンを再び始めるに際して知識を仕入れるために読んだのはこの一冊です。

[宇津木 龍一]のシャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった! (角川書店単行本)

シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった!

知識なしで、やり方だけ見聞きして始めようとしている方、始めたけどうまくいかないとという方、必読ですよ。

一冊千円ちょっとの投資で、髪や頭皮へのダメージを食い止め、この先のシャンプーへの出費をゼロにしてくれたのですから、物凄いリターンですね。

湯シャンを実践する中で困ったこと、デメリット(強いて言えば、フケ?)

デメリット、正直なところ、個人的にはあまりないんですよね。

以上。

…というわけにも行かないので、一般的によく言われる悩みを挙げてみると…

  • 髪のべたつき
  • 頭皮の嫌な臭い
  • フケがたくさん出る

などなど。

恐らくは、これまでのダメージや食生活が酷い人ほど、こういった状態になりやすく、更に解消されるまでに時間がかかるのではないかと思います。

使っていたシャンプー・コンディショナーが洗浄力や刺激の強い商品だったり、2度洗いや1日2度以上洗う習慣があったり、一度に使う量が多かったり、すすぎが雑で頭皮や髪に成分が残留していたり。

食生活でも糖質や炎症を起こすω6の多い植物油などを過剰に摂っていれば、頭皮や皮脂の状態に影響を与えますしね。

その人の生活習慣や体質によって、シャンプーをやめた事で浮き彫りになるダメージの大きさは大きく変わります。

私が今回2度目の挑戦で大きな悩みもなくすんなり上手くいった原因として考えているのは次の点です。

  • 一年以上かけて栄養の勉強をしながら体質改善に取り組んできた
  • 使っていたシャンプーやコンディショナーが比較的刺激の少ない商品で、使用量も少な目だった
  • 本などで頭皮や皮脂の仕組み、シャンプーやコンディショナーの皮膚への影響など最低限の知識を仕入れ、納得してから始めた

これはまた別の記事で詳しくまとめる予定ですが、簡単に言えばそういうことです。

それでも強いて挙げるなら、フケが多少出るようになった、ということ位でしょうか。

ただ、フケっていうのは(頭皮以外の場所では)すなわち『垢』ですから、生きている人間であれば、すべからくフケが出ます。

これまでフケがほとんど目にする事がなかったのは、シャンプー強力な洗浄力と、そのダメージが蓄積して頭皮の細胞再生サイクルを停滞させていたからであり、決して健康な状態ではなかったということです。

ちなみに細胞再生が盛んな健康な頭皮のフケは、微細な粉末状でかなり小さいものなので、フケが出ると言ってもブラッシング時にブラシについてきたり、(裸眼視力1.5以上の私が)鏡で至近距離から見て、ようやく粉っぽい何かを目視できる程度のものです。

服の肩について目立つような事もありません。

頭皮以外の身体の垢だって、常に出ているはずなのに普段目視する事ってほとんどないですよね?

フケの場合、一部は下に落ちずに髪に引っかかるから、辛うじて目視できるのかなと。

一方で、頭や服に目立つ程の大きなカケラのようなフケがパラパラ出てくるのは、脂漏性皮膚炎などの可能性があります。 これは皮膚科にかかる必要があります。

シャンプーで洗いすぎたり、成分の残留が多くダメージが蓄積すると、皮膚を守る常在菌が死滅し、マラセチアなどのカビや雑菌が増えて皮膚にダメージを与えるので、皮膚はダメージ部分に炎症を起こしてフケとして切り離そうとするからです。

だから健康的な頭皮の細かなフケと違い、異様に大きなフケがパラパラ出てくる。

いずれにせよ、フケは出なさ過ぎても、出過ぎても異常なわけです。

というわけで、正常な範囲でフケが出るのは、潔癖な人は嫌かもしれませんが、私個人的には許容範囲かなと。

まとめ

2度目の挑戦となった湯シャンですが、以前挫折した時とは異なり、私の中ではだいぶイメージが変わりました。

デメリットよりもメリットの方が遥かに多いので、今後も継続していくつもりです。

また本の紹介など、湯シャンについての記事をまとめて行きたいので、興味のある方はぜひまたチェックしてみてください。

それではまた。