こんにちは、断糖高脂質食(金森式)を始めて約1か月経ったみりりっこです。
ここしばらく生理周期の影響で体重減が停滞してましたが、終わってからまたスルスルと落ち始めています。
ちょうど今、10年前位の体重に戻ってきましたが、ハイスピードで痩せても皮が余ってたるんだりしないのが、金森式ダイエットの嬉しいところです。
(まだ目標まで8キロ程ありますが)
これは短期間で数十キロ減に成功した人でも同様のようです。
普通は急激な減量をすると皮が余ってダルダルのしわしわになってしまうものですが、厳格に断糖し高脂質食で痩せた人は、たるむことなく引き締まったボディラインを手にされています。
女性の場合も普通のダイエットをすると胸から痩せますが、数十キロ痩せた方でもバストはそのまま、アンダーやウエスト、ヒップが細くなり、別人のような美ボディになったり。
こういう『綺麗な痩せ方』をするには、一般的には厳しい食事制限だけでなく、毎日トレーニングに励まないといけないと思われがちですが、その固定観念を覆すのが断糖高脂質食なんですね。
そんなダイエット効果もすごい金森式ですが、今回は私自身が実際に始めてみて、ダイエット効果以外にも生活面で嬉しい変化が色々出てきたのでご紹介したいと思います。
『運動ゼロ空腹ゼロでもみるみる痩せる ガチ速“脂”ダイエット』金森重樹(著)
『アメリカの名医が教える内臓脂肪が落ちる究極の食事 』
マーク・ハイマン(著)・金森重樹(監訳)
自由な時間が増えた
一日の食事回数。一般的な栄養指導では『毎日3食バランス良く食べましょう』と言われていますが、断糖高脂質食で推奨されてるのが、1日1.5食。
私もそれに倣って1.5食にしているのですが、朝食だけでなく昼食を摂る必要がなくなったことで得られたメリットは予想以上に大きかったです。
一番実感が強いのが、時間が増えたこと。
もちろん誰にとっても1日は24時間なのは変わりません。
でも、その中で食事にまつわる時間って、普段あまり意識しないかもしれませんが、結構馬鹿にならないウエイトを占めているのですよ。
金森式で1日1.5食というのは具体的にどういう内容かというと、3食のうち1食のみをしっかり摂る食事(たんぱく質も含め)にし(朝・昼・夕どこでもOK)、その他2食はエネルギー源として脂質のみを補給するようにします。
もちろんどのタイミングであっても糖質は一切取りません。
(ブラックコーヒーですら糖質が入っているので避けるレベルで)
となると、私の場合夕飯だけはがっつりタンパク質も脂質も摂る食事をしますが、朝昼は脂質入りのスープや飲み物のみで済んでしまいます。
となると時間を割いて食事を作ったり後片付けする必要も、外に食べに行ったり買いに行ったりする必要もない。
私の最近のパターンは、朝は作り置きの牛脂スープを温めたのと、あとはバターを海苔で巻いたのを食べるだけ。
昼は休憩スペースや職場近くのカフェでお茶を飲みながら読書タイム。
たまに仮眠したり、散歩に出かけたりもします。
その時にエネルギー源としてMCTオイルのパウダーを紅茶などに入れて飲んでいます。
散歩もなかなか楽しくて、私の勤務先は古くからの問屋街ですが、最近お洒落なお店がポツポツ増え始めてるので、あてもなく歩いているだけでも発見も多くリフレッシュできます。
これも昼食を摂らないことで、時間をたっぷり使えるようになった恩恵ですね。
ちなみに以前の記事でご紹介したボーンブロススープはカバンが重くなるのと、多少アミノ酸や野菜の糖質が溶け出てインスリンの追加分泌が起こっている感じがしたのとで、夕食で摂るようにしました。
一方、毎日昼休憩に外食してた頃は、お店に行って、注文して、待って、食べて、会計して、職場に戻り、とやってるだけで休憩時間の大半を使ってしまっていました。
混雑時は目当てのお店が満席で、他を探してさまよい歩くことも。
糖質制限を始めてからはお弁当を作って持っていくことも増えましたが、超手抜き弁当であっても、手間は手間だし荷物も重い。
それが今は食事にまつわる時間や労力の消費から解放されて、休憩時間を丸々好きなことやリフレッシュに使えるように。
この身軽さは大きいです。
仙台勝山館 MCTオイル パウダー
補足:毎日摂りたい脂質の種類と摂り方と注意点
私が日中の脂質補給にしている摂り方はこんな感じです。
・紅茶にMCTオイルや生クリーム(植物性のは✖️)
・牛脂入りのスープにMCTオイル追加
・グラスフェッドバター(海苔で挟んで食べる)
などなど。
ここには糖質を一切入れないのはもちろん、タンパク質も控えます。
金森式ではインスリン制御に重点を置いているので、血糖値を上げる糖質を断つだけでなく、血糖値は上げないけれどインスリンは分泌するタンパク質も摂るタイミングを一日一度に絞します。
とはいえ、貧血の人などタンパク質不足の人は、そもそも金森式に耐えられる栄養状態ではありません。
私のように今まで糖質過多・オメガ6過多な不摂生や、間違ったダイエットを繰り返してきた人は、たいがい質的栄養失調です。
そういう人がいきなり始めるなら、辛く激しいケトフルー(エネルギー源を糖質から脂質へ切り替える際に起こる不調)を覚悟した方が良いでしょう。
酷い人は腹痛(胃痛や下痢、便秘)、吐き気、頭痛、めまい、疲労感などのオンパレードで、人によっては長引くことも。
それは避けたい人が殆どだと思うので、プロテインを一日2〜3回飲むなど、藤川メソッドをベースにした体質改善を優先した方が良いでしょう。
金森式よりもまず先に藤川先生の本で質的な栄養失調と改善方法を勉強して実践する方が重要です。
私も藤川メソッドで体質改善をある程度進めた上で金森式を導入しましたが、それでも多少のケトフルーには悩まされています。
『すべての不調は自分で治せる』藤川徳美(著)
体が楽になった
エネルギー源を脂質に切り替えてからというもの、糖質制限時代よりも更に日中の飢餓感がなくなりました。
1日1.5食で2食分は食事をせずに脂質補給のみなんて、空腹で辛いしエネルギー切れで体がもたないと思う人が殆どでしょうが、逆なんです。
私も普通に外食してた頃は、朝食や昼食を食べないなんて絶対無理と思っていました。
けれど実際には昼前からお腹が空いてイライラするし、糖質モリモリのランチを食べても夕方には低血糖でひどい飢餓感に襲われていて。
それが1.5食にした今では、日中血糖値の変動やインスリンの追加分泌がないので、午後だるくなったり、眠くて集中力が落ちたりすることも減りました。
まあ正確に言うと空腹感はあるにはあるのですが、糖質過多な食生活をしてた頃の、腹の底から力が抜け、冷や汗が出て体が震えだすような激しい飢餓感とは全くの別物。
あれは空腹というより、糖質の摂り過ぎで血糖値が乱高下していたからでしょうね。
糖質は食べれば食べるほど、身体が欲するようになるので。
そんなゾンビのような状態になる飢餓感と違い、今の空腹感はとても穏やかで、『ああ、お腹が空っぽみたいだな〜』って他人事のように感じるだけです。
さらに、外食だと知らず知らず過剰摂取してしまう、オメガ6過多で質の悪い植物油やトランス脂肪酸、MSG(アミノ酸など旨味調味料)、糖類などを摂取することもなくなったので、体への負担も軽減してきていると思います。
食費が激減
金森式は調味料を含めて、食べられる食材がかなり限られます。
調味料は隠れ糖質やMSG、オメガ6の宝庫なので、キッチンから一掃するところから始めました。
麺つゆやだしパック(糖類やアミノ酸が入ってるもの)、みりん、味噌、醤油など、慣れ親しんできた調味料とはお別れ。
残した調味料は魚醤、海塩、ビタミンC粉末のみです。
だしパックは糖質やMSGの添加がないものを買い足しました。
今回改めて気づいたのは、一見健康そうに見える調味料や加工食品でも、原材料を見れば砂糖などの糖類、MSG、オメガ6(植物油)、乳化剤、精製小麦まみれの商品が大半なこと。
スーパーの棚に並んでいるほとんどの調味料や加工食品がNGになるので、買う商品が激減しました。
一方限られた食材は品質も重要なので、価格は高めなものが多いです。
基本的に主食は肉・卵・鯖缶など、動物性タンパク質。
卵や鯖缶は比較的安価ですが、肉は飼料によって脂肪酸のオメガバランスが全然変わるので、グラスフェッド牛にしています。
脂質源としては、グラスフェッドの牛脂・バター、生クリーム、フィッシュオイル、MCTオイル、オリーブオイルなど、飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸(オメガ3、オメガ9)を摂るので、一般的なオメガ6中心の植物油よりも高価です。
反対に炎症を促すオメガ6(サラダ油やキャノーラ油、ごま油など)は避けます。
ごま油など、健康的なイメージの強い油もオメガ6過多なものは結構多いです。
これらは以前から使わないようにしていたので、引き続き使いません。
でも余計なものを買わなくなったり、外食をあまりしなくなった分、食費の総額は激減しました。
肉やバター、オイルなど、メイン食材をネットでまとめ買いすることで、スーパーに行く機会が減ったのも大きいです。
グラスフェッドの牛肉やバター、MCTオイルなどは普段使いするには高くて手が出ないと思っていましたが、ネットで探すと案外手ごろな価格で入手できるものですね。
前は2〜3日に一度はスーパーになんとなく立ち寄って、ついでに余計なものを買ってしまいがちでしたし、今振り返ると随分と色々な食材を買い込みすぎ、食べ過ぎていたと思います。
最近スーパーで買うのは卵、鯖缶、アボカド、海苔、きのこ、青菜、生クリーム位です。
更に外食も選択肢がかなり少なくなったし、平日のランチも不要になったこともあり、外食費も激減しました。
カフェに行っても紅茶くらいしか頼むものがないので、毎日のようにコーヒーを飲んでいた頃に比べたらカフェへの出費も減っています。
まとめ:金森式は多忙な人にも向いているかも!?
ダイエットと健康への効果だけでもすごいのですが、時間やお金が浮くという思わぬ副産物をもたらしてくれた金森式。
思ったのですが、毎日忙しくて食事が不規則だったり、ろくに食べる時間がなくコンビニやレトルト、ファストフードで肥満や生活習慣病になりかけな人にも良いかもしれません。
時間や出費を惜しんで、糖質&オメガ6過多な体に悪いものを食べるくらいなら、いっそ食べるのを止めて断糖高脂質に切り替えてしまえば。
時間もお金も節約できるし、食後の血糖値の乱高下による眠気や低血糖に悩まされることもなくなります。
夕食だけしっかり摂るにしても、食材は限られているし手間のかかる調理がいらないレシピも多いです。(鯖缶の卵とじとか)
きついケトフルーを乗り越える覚悟と、しっかり勉強して知識を付ける必要はありますが、時間がないのに毎食『バランスの良い食事』を用意したり、ジムに行ったりするよりも遥かに現実的で、楽に健康で引き締まった体を手に入れられると思います。
というわけで、今回はダイエット&健康効果だけで終わらない断糖高脂質食(金森式)のメリットについてでした。
それではまた。