ダイエット

『断糖高脂質食を始めたら、不調が止まらない…』人知れず悩み苦しむ人々について思う事

こんにちは。

現在、質的栄養失調の改善に取り組みつつ、金森式(断糖高脂質食)も取り入れているみりりっこです。

実際に自分でも実践しながら、Twitter上のコミュニティにも身を置いて様々な人の経過や工夫を見て勉強したり刺激を受けたりしています。

目覚ましい減量効果を得られた人、ガンガン勉強して知識を深めている人、創意工夫して食生活のバリエーションを広げている人など、バラエティーに富んだ様相が見られて面白い世界だなあと感じています。

一方、断糖高脂質食に体が適応できず、さまざまな不調に孤独に悩まされている人が、目立たないながら散見されるのも確か。

断糖高脂質食で健康的に痩せる機序の完璧さや人類学的な正しさなど、私自身も学んだうえで納得し、実際に実践している1人ですが、今回そういった事はいったん端に置いて話をします。

ここで取り上げたいのは、どの理論が一番正しいとか、そういう話ではありません。

あくまで私個人が金森式の実践者としてコミュニティに身を置いてみて感じた印象や、個人的な考えを述べているだけです。

最初に断っておきますが、今回の話は金森式を絶対的なメソッドとして心酔している人には気を悪くされる内容かもしれませんが、特定の立場の人を否定するわけでも擁護するわけでもありません。

かといって不調に苦しむ人を直接救う内容でもありませんし、私自身一人一人懇切丁寧にアドバイスを差し上げることもできません。

私も一人の初心者に過ぎないし、まずは自分の不調を改善することで精一杯なので。

ただ、今現在不調に見舞われ、期待した成果も得られず閉塞感に陥っている人が、身体だけでなく心にまでダメージを負っている様子は見ていて辛い。

このまま続けるのか、いったん距離を置いて別の選択肢を探すのか、考えるきっかけになればと思い、あえてデメリットも含めて感じたことを正直に書いてみました。

金森式の華やかな成功者の陰で、人知れず不調に苦しむ人々

大勢の人がチャレンジしている金森式。
数か月で数十キロもの減量に成功し、理想のプロポーションと健康な体を手に入れた成功者達が注目を集める一方で、様々な不調に襲われ、出口が見えずに孤独に苦しんでいる人も少なからずいます。

その症状は様々で、倦怠感や脱力感、頭痛、吐き気、食欲減退、胃腸の痛み、下痢、など。

症状は人によって異なりますが、短期間で抜ける人もいれば、長期間続き苦痛に耐えられずに脱落する人も少なくありません。

あまりに個人差が大きく、仕事や日常生活に支障をきたすほどの不調が長期に渡って出る人もいるので、『ケトフルー』だからと一言で片づけて良いものか悩みます。

私も上記のような症状に見舞われましたが、質的栄養失調の改善がまだ不完全なせいだと判り、今は可能な範囲で金森式を取り入れつつも、基本は藤川メソッドをベースにタンパク不足の改善と、サプリの調節を進めています。

現状では断糖高脂質に耐えられない体調・メンタルの状態の人もいる。

断糖高脂質食は痩せるメカニズムも明確だし、人類学的に見ても人間の体は本来草食ではなく肉食に適応しているわけだし、『誰であろうとうまくいかない筈はない』というのは『理屈では』理解できます。

私自身も納得したからこそ、取り入れて実践していますし。

でも昨日まで糖質まみれだった人、
長年マクロビをやってきた人、白米や麺類、パンなどが欠かせない人、安価な外食・コンビニ弁当・加工食品まみれの人、お菓子を大量に食べてきた人などが、今日から糖質を完全に断って大量の脂質を摂り始めたとして、何の不調も出ないというのはかなり幸運な例だと思います。

今現在、質的栄養失調から来る何らかの不調を抱えている人や、過去にカロリー制限や断食などを繰り返してきた人は尚更です。

現代の日本人の多くが、幼少時から人間が本来適応している食生活からかけ離れて生きてきているので、既に体は相当なダメージを負っていると考えて良いでしょう。

糖質過多な食生活でも健康体で太らない人(各栄養素の利用効率が良い人)もいますし、そういった人はそもそもダイエットの必要はありません。

けれどダイエットが必要だと切実に感じているような人は、何かしら糖質過多・質的栄養失調によるダメージを抱えているケースが多いので、急な変化に対応できるベースが整っていない人が多いのも当然のこと。

これまでの糖質過多な食生活で、糖質をエネルギー源とした代謝で動いてきた体は、急に糖質を断って代わりに脂質をエネルギー源にしようとしても、そのエネルギー代謝の回路は別物で、スイッチを切るように簡単には切り替わらないのです。

特に鉄・タンパク質を始め、エネルギー代謝に必要な栄養素不足が深刻な女性は、脂肪酸を使ったエネルギー代謝へ切り替えるのには時間がかかります。

時間がかかるという事は、それだけ断糖高脂質食に体が適応できずに苦しむ期間も長くなる、という事です。

更に質的栄養失調は人によってはメンタルの不調や病気として現れます。

私がそうであったように。

自分がどん底の時期は体も鉛のように重く、思考も常にブレインフォグ状態で判断力も低下、頭も固くなり柔軟な考えもできませんでした。

その上、藁をもつかむ思いで考えなしに良さそうなものに手あたり次第飛びついたりと、極端な思考や行動をしやすくなり、高額な情報商材を衝動買いしてしまうなど、お金もだいぶ失っています。(黒歴史)

何をやってもうまくいかず、成果が出るまで継続もできないので、他の人が努力を重ねてうまくいっているのを目の当たりにしては激しい自己嫌悪や劣等感に陥り、とにかくマイナス思考のループから抜け出せない状態でした。

もし私が当時の身も心もボロボロな状態で金森式に飛びついて始めていたら、酷い不調に陥るだけでなく、精神面にもかなりのダメージがあっただろうと思われます。

最終的に脂質をエネルギー源とした代謝に切り替え、健康でスリムな体を手に入れる目的は同じだとしても、スタートラインは人によって大きく異なるという事を忘れてはなりません。

特に体のベースとなるタンパク質が足りていない状態では、金森式だろうと他のダイエット法、健康法だろうとうまくいかないどころか体を壊します。

私のように金森式のスタートラインに立つ以前に、やらなければならない課題を抱えている人も多いのです。

私個人の場合。不調と気持ちの問題にどう折り合いをつけてきたか

私も前述の通り、ケトフルーによる体調不良がしばらく続きました。

牛脂やバターを食べることが苦痛になり、食欲を失ったり下痢に悩まされたり、皮膚に異常があらわれたり。

実際に体をむしばむ苦痛は心にもダメージを与えます。

成功した人と自分を比べて劣等感におちいることも。

『理論上はうまくいくはずなのに、どうして私の体はこんなにポンコツなのか…』
と落ち込まない事もなかったけれど、私の場合は先に藤川先生の本をきっかけに分子栄養学、質的栄養失調の改善について素人ながら学んで実践してきたこともあり、割と冷静に対処することができました。

私が体質改善のベースにしているのは、元々はうつ病を自力で改善するために今年に入ってから始めた藤川メソッド(高タンパク・低糖質・メガビタミン)です。

半年以上継続してメンタル不調がほぼ改善した今でも、藤川メソッドを最優先にしつつ、脂質の質・量の改善や炎症の予防、野菜摂取の削減など、可能な部分は金森式を取り入れています。

私にとっての当面の課題は長年のタンパク質不足の解消なので、必要に応じてタンパク質も頻回摂取するし、食事で補えなければホエイプロテインにも頼る。

タンパク質の頻回摂取も、乳糖やカゼイン、添加物を含むプロテインの摂取も金森式では推奨されていないので、厳格な金森式実践者からしたら半端者といったところでしょう。

当然ながら順守できていない部分も多いので、実際にそれ程のダイエット効果も出ていないですが、分かった上でやっているので気にはしていません。

(ダイエット効果で言えば、藤川メソッドだけをやっていた半年あまりの期間に、高タンパク食・低糖質食のみで10キロ痩せてます。)

だから金森式だけに集中している方とは微妙に視点が違うし、多少の温度差も感じています。

自分で実践したり発信したり、他の実践者の方と交流しつつも、このコミュニティを少し離れた場所から客観的に眺めている自分もいる、といった感じです。

私が恐れているのは1つのメソッドや1人の指導者、1つのコミュニティだけを妄信したり、依存することで、自分で考え情報を取捨選択する力が弱くなるし、視野が狭まり他に選択肢も見えなくなってしまうこと。

そういう人は考え方の相違など、何かのきっかけで簡単に妄信が憎悪に転じることも珍しくないですが、自分以外の誰かに自分の理想を全て当てはめようとしたり、期待しすぎているのかなと。

それは自分自身を不幸に追い込むだけでなく、相手にもかなりの負担になるでしょう。

私はそうなるのが嫌なので、全くジャンルの違う趣味を楽しんだり、自分とは異なる視点や発想を持っている人の本や発信にも触れるようにしています。

実際に藤川先生の本にたどり着くまでも、40冊以上の健康やメンタル関連の本を読み漁ってきました。

今思えば玉石混交で役に立たないどころか余計に悪影響な本もありましたが、ダメなのもひっくるめて大量に読みこんできた事で、一つだけを妄信せずに、距離を保ちながら自分に必要な情報を取捨選択する能力が鍛えられたと思います。

不調が出て困っても、誰もあなたを救えないし責任も取ってはくれない。

Twitterの性質上、うまく行っている人のポジティブな発信の方が拡散されやすく注目もされやすいけれど、不調に悩み、孤独に苦しんでいる人の様子も目立たないながら目に入ってきます。

金森式のTwitterコミュニティは誰にでもオープンではあるけれど、懇切丁寧に教えてくれる場所ではありません。

なので運よく好調で成果も出ている人には良いけれど、不調に見舞われ、停滞どころか後退する事態に陥っても、自分で自分の救済方法を見つけ出すしかないのですよね。

同じ実践者同士でも、不調が軽度で終わり、順調に成果を出せている人には、酷い不調から抜け出せない人の辛さや気持ちはなかなか理解するのも難しいでしょう。

また酷い不調にぶち当たっても、メンタルが強く自学自習が身についている人は、自力で調べて問題解決し成果を出せてしまいます。

特に後者の場合、自分にも厳しいけれど他人にも厳しい傾向があり、『自分が出来たんだから、他の人も自力でなんとかできる筈だ』という、自分基準の意識になりがちだし、始めたばかりの人にはその人が過去に苦労してきた過程は見えないので、更に壁を感じさせやすい。

私自身そういうスタンスの人を責めるつもりはないし、自分にも少なからずそういう所はあると自覚しています。(だから精神を病んで本当に窮地に陥った時すら、誰にも頼れないという致命的な落とし穴があることにも気づいたんだけど)

けれど現実には、様々な事情で自学自習や実践が難しい人がいるのもまた事実。

それすらも甘えだと切り捨てられてしまうのだろうけど。

私とて、もし1~2年前、今より質的栄養失調が深刻でメンタルも思考能力もどん底な時期に金森式を始めていたら、ものすごく辛く感じたでしょう。

『辛い』というのは、単に体に不調が出るからだけでなく、『自分だけがうまくいかない』という疎外感や劣等感、絶望感など、精神的な辛さのこと。

個人的に、現在進行形で質的栄養失調から来る精神疾患や何らかの不調を抱えている人が、いきなり始めるのは危険とすら感じるのは、この点です。

あなたが不調に陥り健康を損なっても、誰も責任を取ってくれたり、サポートしたりなどしてくれないから。

とはいえ先に成功した人や知識が豊富な人が、困っている初心者さんに頼られても簡単にアドバイスをしないのも、責める事はできません。

正直なところ、私にも無理です。(というか、私もド素人&初心者の部類ですし)

自分の体では成功しようと、知識が豊富だろうと、皆あくまで個人で実践しているだけの一般人。

自分にうまくいった方法でも、他の人、それも良く知らない人にも効果があるのか、もしくは逆に悪影響が出るのかなど分からないのです。

だからこそ、自分で学びと実践を重ねて試行錯誤してきた人ほど、その厳しさをよく分かっている分、安易に知識のない人にアドバイスするような無責任な行いはできなくなります。

私自身も不調に苦しんでいる人を見ると、助けてあげたい気持ちはあるけれど、『あなたの不調はこれを飲めば治るよ』なんて無責任なアドバイスなど恐ろしくてできません。

普段から良く知っている友人や仕事仲間でも難しいのに、普段の食生活や環境、病歴もよく知らない相手であれば尚更です。

質的栄養失調は、その度合いも何がどのくらい足りないのかも、人によって全く異なります。

他の人が実践した結果を見て参考にしたとしても、それを真似してうまくいくかは誰にもわからないし、自分の意志と責任で実行するしかありません。

指導者的な立場である金森先生だろうと、最も成功した部類に入る先行者達も、誰もあなたの健康に対して、責任など取りようがないのです。

始めたばかりで分からないことだらけの人や、不調に陥ってもその原因や対策を見つけられていない人にとっては、時には突き放すような冷たさも垣間見られますが、そういう世界だと認識した上で身を置かないと、無用に傷を負うことになるでしょう。

まあ、どんな立場の人間であっても、自分と考えの違う人や自分より知識や経験が不足している人を馬鹿にしたり見下したりする言動をする奴は論外で、速攻でブロックして良いと思いますがね。

誰にでも開かれてはいるけれど、困難に直面しても自力で調べて解決しようとできる人、自学自習できる人以外には厳しい世界だと思います。

私自身は、まだ誰かの助けが必要な状態の人には決して勧めません。

まとめ。努力・根性は要らなくても、メンタルの強さと覚悟は必要

断糖高脂質食は理論的には人間なら誰でも成果が出るはずで、努力も根性も不要な健康法ではあるけれど…。

ここまで書いてきたように、スタート時点の心身のコンディションは人によって全く異なります。

途中経過で挫折するほどの不調に見舞われる人もいれば、順調に体重を減らし健康体を手に入れられる人もいて、成功できれば素晴らしいけれど、決して誰にとっても楽にできるメソッドではないな、という事を実感しているところです。

メインのコミュニティがTwitterである以上、ポジティブな面が拡散され、ネガティブな面は埋もれるという性質はどうしようもなく、『ガチ速で楽に痩せられる』という分かりやすく魅力的な印象を受け、夢のようなダイエット法に感じる人も多いでしょう。

でも実際に始めてみてコミュニティを覗いてみると、少なくとも始めるにあたっての覚悟が必要に思えます。

私自身は不調に見舞われることも厳しさも納得した上で、それでも興味があるし挑戦したいので取り組んでいますが、誰にでも安易に勧められるかといったら、ちょっと考えてしまうのも事実です。

金森式に限らずですが、何にでも光と影があり、楽して良い結果だけが得られる都合の良い世界は残念ながらありません。

今回の記事は、あくまで一人の初心者が実践を通じて感じたことに過ぎず、金森式そのものに対しても、他の人の考えについても否定するつもりはありません。

期待を抱いて始めたのに不調で苦しんでいる人、スリムで健康的な体を夢見てこれから始めようとしている人の判断材料の一つになれば幸いです。

それではまた。