グルメ

グラスフェッド牛肉を塊で買ったので、ローストビーフを作ってみた。

こんにちは。
引き続き金森式(断糖高脂質食)を続けて、2週間経過したみりりっこです。

『ガチ速“脂”ダイエット 』金森重樹(著)
※初心者向け&具体的なやり方豊富。

『アメリカの名医が教える内臓脂肪が落ちる究極の食事』
マーク・ハイマン(著)金森重樹(監訳)
※ちゃんと機序を理解したい人向け。

水抜け期が落ち着いて体重の減少スピードは緩やかになりましたが、 体に色々な変化を感じています。

食欲も食事の量がガクッと減ったり(というか食べられない)、万年居座っていた二の腕のブツブツが減ってきたりと、これまでの糖質制限食とは体の反応も違うことを実感。

買う食材も以前とはかなり変わってきたのですが、その中でグレードアップしたのが『肉』『バター』です。

具体的に言うと、これまでは普通の肉やバターを買っていたのを、輸入のグラスフェッド肉とバターに変えてみました。

今回は無謀にもこれまで買ったことのない、グラスフェッド牛肉の大きな塊を買ってしまったので、低温調理器でローストビーフに挑戦してみました。

実は私、低温調理器歴2年くらいのくせして、意外とローストビーフは初挑戦。

本音を言うと、やっぱりローストビーフともなると肉代がかさむし…。

安価な豚肩ロースや鶏むね肉ならかたまり肉でも心おきなく使えるんですけどね…。

ですが断糖高脂質食では脂質のオメガバランスは超重要事項。
(理想はオメガ6と3の比率は1:1)

一般的な穀物飼育のお肉だとオメガ6過多になるので、オメガ3も豊富に含むグラスフェッド牛を取り入れてオメガバランスを改善させたかったのです。

ここは勇気を出して、今まで買ったこともないグラスフェッド牛肉の、しかも500gもの量のお肉を買ってみました。

とはいえ、いざ作るとなると、手間も工程も慣れ親しんだ鶏肉や豚肉の低温調理と変わらなくて拍子抜けしてしまいました。

本当に簡単でした。
よくある『簡単』『初心者向け』と掲げておいて、実際には難しく面倒臭いようなレシピとは違い、本当に簡単です。

断糖高脂質食メニューとして作るので、調味料も塩・オリーブオイル・ローリエのみ。
材料からしてごくミニマルな料理です。

ローストビーフにつきもののグレービーソースなどは糖質が多いので、ここでは却下。

シンプルな味付けですが、グラスフェッド牛の旨味が凝縮されていて、これまでに食べたぺらっぺらで味の薄いローストビーフとは別物でした。

さすがグラスフェッド牛と低温調理器のコンビは最強。

今回使ったグラスフェッド牛も比較的安い部位だったのと、実店舗を持たずグラスフェッド牛に強いネットショップだったので、500gでも2千円ちょい

ちなみに私が利用しているのは『ミートガイ』さんというネットショップです。
https://www.themeatguy.jp/

日本在住の欧米人などにも重宝されているようですね。
日本だとグラスフェッド牛は手に入りにくいし。

もしデパ地下や老舗の肉屋で同じグラムの和牛を買ったらこんなものでは済まないので、思ったより低予算で作れました。

↑こんな感じで、きちんとパッキングされて冷凍クール便で届きます。

低温調理器で作る本当に簡単なローストビーフ

では早速レシピです。

レシピという程のものでもないですが、『こんな雑なつくり方でも美味しくできるのか』と参考にして頂けたらと思います。

材料

  • 牛肉 約500g
  • 塩 5g(肉の重量の約1%)
  • オリーブオイル 約20㏄(肉の表面を軽く覆うくらいの量)
  • ローリエ 1枚(なければないでOK)

肉の部位は今回リブロースを使いましたが、モモでもランプでもサーロインでもヒレでもお好きなように。

塩は『ぬちまーす』『雪塩』など、ミネラル豊富な海塩がおすすめ。

ぬちまーす

雪塩

つくり方

冷凍肉の場合は、1日前に冷蔵庫に入れて解凍しときます。
(常温や流水、レンジ解凍は劣化するのでNG)

【下ごしらえ】

  1. 肉の表面に塩をまぶし、ジップロックに入れる。
  2. ジップロックにローリエとオリーブオイルを入れ、肉全体にオイルが行きわたるように袋の上から軽くもむ。
  3. 冷蔵庫で1日寝かせる。

【調理本番】

  1. 低温調理器を55.5度に設定し、9時間加熱。(肉が分厚ければ10時間くらい)
  2. 時間が過ぎたら引き上げて肉の表面の水分をふき取る
  3. フライパンに油を引いて強火で肉の表面に軽く焼き色を付ける
  4. 焼き色を付けたら新しいジップロックに入れ、袋ごと氷水につけて急冷
  5. 粗熱が取れたら冷蔵庫でしばらく寝かせて完成。

↑一番難しい工程は低温調理器がやってくれる。

最後に焼き色を付ける時は、肉の内部に熱が通らないよう短時間で済ませ、その後も余熱が入らないようすぐに冷やすのがポイントです。

ちなみに最初のジップロックに残った肉汁はグラスフェッドバターを加えて軽く煮詰めると、美味しくて糖質ゼロのソースになります。(今回はマッシュルームを投入してみました)

設定温度と調理時間について

私の場合、結構な低温&長時間設定にしてますが、ニコニコチャンネル『メンタル料理講座』つっしーさんのレシピを参考にして自己責任でやっています。

低温すぎて心配であれば、ネットや本で色々なレシピを調べて安心できるレシピを探すのが良いでしょう。(設定温度と時間は自己責任で。)

加熱時間については、私はいつも寝る前に低温調理を始めて、翌朝寝坊して10~11時間くらいになることもありますが、特に問題はありません。

多少固くなっても短時間で作りたい場合は57度で3時間や、60度で1時間45分といったレシピもあります。(ボニークの公式レシピ参照)

完成まで時間はかかりますが、加熱を始めてしまえば、寝ていようが遊んでいようが低温調理器が代わりに働いてくれます。

いつまでに完成したいか、所要時間さえ逆算してスタートしさえすれば、おまかせらくらくです。

私は1日目に解凍スタート、2日目夜に下ごしらえして冷蔵庫へ。
3日目夜に低温調理器に突っ込み、翌朝引き上げて焼き目を付けて完成。
といったスケジュールで作ってみました。
(休みの日の朝に完成させると楽)

自分でやることは塩で下味をつけることと、最後に軽く焼き色を付けること位でしょうか。

低温調理器以外のレシピを検索してみると、『簡単・初心者向け』と冠されているレシピすら超絶面倒臭く感じます。

レシピによって色々ですが、焼いたり、ラップやらアルミホイルやらタオルやらを巻いたり、オーブンや鍋で加熱したり、忙しそうだし使うものが多すぎて、見ただけで萎えました。

うん、私には無理だ…。

料理下手な私がやったら、まず火入れで失敗して肉をパッサパサのカチコチにしてしまいそう。

もし私に低温調理器がなかったら、決して手を出すことのなかったメニューですね。

アイリスオーヤマ 低温調理器

↑私は低温調理器の元祖的な『ANOVA』を使っていますが、最近Amazonでもあまり売っていないですね。
代わりに色々なメーカーから一万円以下の手ごろな価格のも増えてるので、前よりハードルが下がりました。

どうしてグラスフェッド牛が良いの?

ここから先はよもやま話。

そもそも何で手に入りにくくて高いグラスフェッド牛を選ぶのか。

理由は断糖高脂質食に欠かせない『脂肪酸』の質『オメガバランス』をより良くするため。

肉もバターもグラスフェッド牛(牧草飼育牛)のものは一般的な穀物飼育のものよりコストや手間がかかるため、生産量も少なくお値段も高めです。

ですが、牧草を食べて育った牛と、穀物飼料を食べて育った牛とでは、その肉や乳に含まれる脂肪酸のバランスが大きく異なります。

一般的に広く流通している穀物飼育牛はオメガ3と6のバランスが悪く、体内の炎症を促進させるオメガ6が過剰。

一方でグラスフェッド牛はオメガ3も豊富でオメガ6との比率も良好と言われています。

私も『グラスフェッドは体に良い』ということ位はボンヤリとは知っていましたが、そこまでお金をかけられるほどの納得のいく知識もなかったので、ずっと安い肉やバターで済ましてきました。

けれど断糖高脂質食について学んでみて、オメガバランスの重要さを知ったことで、今まで通りに脂肪の質に無頓着ではいられないと思ったのです。

糖質制限やダイエットの味方・ヘルシー食材としておなじみの鶏肉も、オメガバランスで見ると牛肉や豚肉に比べてオメガ6が特に多いので、好きだけど今後はほどほどにしようかなと…。

そんなわけでオメガバランスが良好なグラスフェッド牛やバターを、ネット通販で買い始めたわけです。

通販で買うのは、グラスフェッド牛は実店舗だとほとんど手に入らないし、グラスフェッドバターはたまに売ってはいるものの、恐ろしく高いから。

そもそもグラスフェッド牛は歯ごたえがあって日本人好みではないし、土地の狭い日本では広大な敷地が必要な牧草飼育はほぼ無理で、輸入に頼るしかありません。

なのでグラスフェッド牛を独自に輸入・販売しているネット通販専門ショップを利用しています。

お肉をネット通販で買うのは初めてだったので多少不安はありましたが、これがなかなか良い感じです。

実店舗がないからか、思ったよりリーズナブルだし、ボーンブロススープの材料になる牛テールや牛骨、良質な牛脂も扱っていて助かります。

まあ牛脂は金森式人気の影響で争奪戦ですが…。

もちろん毎日グラスフェッド牛というわけにもいかないので、オメガ3の豊富な鯖缶サプリも取り入れて、飽きないように毎日バリエーションを出せるように工夫はしています。

食事の選択肢も量もかなり狭まった分、良質で美味しいものを楽しむことも長続きには必要ですね。

まだまだ開始したばかりで、実験的に色々な食材や食べ方を試しているところですが、楽しく良いものを探していきたいです。

それではまた。