こんにちは、引き続きタンパク質不足を改善しつつ、金森式に準拠した食生活を送っております。
一時期夏バテや疲労・ケトフルーで胃腸の調子も悪く食欲もなかったのですが、ようやく涼しくて過ごしやすい気候になってきたこともあり、食欲も戻ってきました。
というか、タンパク質摂取を1日1回から頻回に戻したことで、食欲が出すぎてしまって困っています。太るから。
ただ、今は一時的に太ってもタンパク質不足解消を優先したいので、開き直ってがっつり食べることに。
食欲の秋というわけで、この休日はちょっとだけ料理にやる気を出してみました。
あまり料理が好きではなく、バリエーションも多くない私ですが、限られた食材と調理に対して、流石に飽きてきたのもあります。
一人暮らしなので同じ料理が毎日続こうと、誰からも文句は言われない立場とはいえ、しばらく代わり映えがないと飽きるのですよ、私自身が。
それに連続して同じ食材をリピートするのは、色々な理由から難しいのです。
例えば『鯖缶』。
まあまあ食べられるけれど、好物ではないので適度に日にちを空けないと続かないし。
グラスフェッド牛も美味しいけれど、お値段的にそうそう毎日は食べられないし。
金森式界隈でブレイク中の魚のあら汁も、この休日に作ってみました。
確かに物凄く美味しかったですが、ものぐさな私にとっては下処理がかなり手間。
鯛の目玉とにらみ合いながら延々とウロコをこすり落とすのがなかなか難儀で、水が冷たい季節は無理だなあと。
おまけに下処理で鱗や血合いとか、生ゴミがたくさん出るので、牛テールなどでボーンブロススープを作る方が楽でした。
また食べたいと思う程美味しい事は確かですが、手間と時間がかかるのがネック。
Twitterをチェックしていると、最近は毎日あら汁を作っておられる方も多いですが、偉いなあと思います。
私のようなズボラ人間は、毎日無理なく調理できて、かつ自分にとって大好物になるようなレパートリーを増やす方向に、どうしても舵が向いてしまいますね。
そこで、身近でお手頃で個人的に一番好きなタンパク源・卵をメインにして料理の幅を広げてみようと思いました。
卵は調理方法によって別物になる
卵って調理方法によって、見た目も食感もかなり変わります。
生卵、温泉卵、オムレツ、目玉焼き、溶き卵、茶碗蒸し、などなど、一つの食材でここまで食感のバリエーションが出るのは何気に凄い。
もう一つ、面白いと思うのはメレンゲです。卵白を泡立てただけで、あの変身ぶりはすごい。
同じく卵なのに、全卵を一度に混ぜるのと、卵白だけメレンゲにしてから黄身と混ぜるのとで、全く違う食感の仕上がりになるので面白いです。
というわけで、今回はメレンゲベースで作れる簡単なレシピを3つほど試してみました。
卵だけパン
Twitterで材料がなんと『卵のみ』のパンを作っている人を見かけて気になったので、レシピを色々探して作ってみました。
参考にしたのは主に上の動画と下のレシピ。
発酵なし♡全卵パン by卵デニッシュ部
https://cookpad.com/recipe/4332296
クックパッドのレシピはアーモンドプードルやスキムミルクを使っていましたが、自宅になかったので入れず、『ぬちまーす』だけメレンゲの泡強化のために入れてみました。
どちらもやっぱりメレンゲベースで生地を作るのがポイントでした。
写真を撮るのを忘れましたが、ホーローの容器を型代わりにしたせいか、仕上がりは『油揚げのような謎の外観』でした。
味の方は『パンか?』と言ったら、別物感が強いですが、ありかなしかで言ったら個人的には『大あり』です。
『糖質源としてのパン』への欲求はほとんど消えてるのですが、あの食感に飢えているのですよ。
以前の日常的に美味しいパンをたくさん食べていた頃だったら、不味いと思ったかもしれませんが、ほぼ断糖状態の今はいわゆる『低糖質パン』すらもNGにしているので、美味しく感じます。
でも食感はなかなかパンに近いし、やりようによってはリッチなフレンチトースト感が出せるかも?
改良してうまく作れるようになったら『サンドウィッチが食べたーい。』と妄想しています。
課題はクックパッドのレシピのように、よりバンらしくさせるのにはアーモンドプードルやスキムミルクが必要なようで、金森式的にはグレー食材という点です。
プラスαする食材で良いのがないか、色々妄想中です。
プレーンのホエイプロテインとかも試してみたいです。
(まあ、プロテインも推奨されてないのだけど)
モンサンミッシェル風オムレツ

これは忘れずに写真を撮っていました。(色が付きすぎ&表面に割れ目が入ってますね)
世界遺産でキリスト教の聖地・『モンサンミッシェル』発祥で有名なスフレ状のオムレツ。
こちらも卵白をメレンゲにしてから卵黄と混ぜて焼きます。
味の方は…なんせスフレ状でフワフワなので、見た目のボリュームに反して食べてる感が薄かったです。
モンサンミッシェルのオムレツが賛否両論で好き嫌いが分かれたり、ぼったくりだと揶揄される理由が理解できました。
とはいえこれは飽食に慣れた現代人の感想であって、昔の命がけの巡礼で漸く彼の地にたどり着いた人々にとっては、きっと感動する味だったのだと思います。
個人的にはガツンと感出すためにチーズ入れたくなりました。(ありがたみが台無し)
糖質ゼロのチーズケーキ

これも謎の物体ですね。
『焦げた油揚げその2』といったところか。
こちらの動画を参考にしてますが、ケーキ型がないので適当なホーロー容器で代用したり、単純に私がド下手だったりで完全に別の物体です。
ふくらみも全然足りないので、色々課題が多そうです。
(一体どうやったらこんなに綺麗に作れるのか…)
チーズケーキは上の動画レシピから甘味料を外し、卵とクリームチーズのみで作りました。
見た目に反して食感はかなり良い感じだけど、砂糖も甘味料も入れてないので、甘味に変わるパンチが欲しいところです。
VC粉末で酸味つけたりしようかなと画策中。
というわけで、どれも成功したとは言えないレベルの料理を晒しましたが、何度か改良していくうちにもう少しましなものになるでしょう。(たぶん)。
どちらも卵白をメレンゲにする工程があるので、電動の泡だて器やマルチブレンダーを持っていないとツライかもです。
私は本格的に製菓をやるわけではなく、簡単な料理しかしないので、ブラウンのマルチブレンダーを使っています。
お手頃価格だし機能的にも十分ですよ。
ブラウン ハンドブレンダー マルチクイック7 1台4役
卵は優れたたんぱく源
卵がタンパク源として優れている点は、卵のプロテインスコアが他のたんぱく源より高いところです。
大豆など植物性のタンパク源より、お肉や魚など動物性のタンパク源が優れているのは、その含まれるアミノ酸の比率が人体に近い=プロテインスコアが高いから。
アミノ酸は一定のバランスで供給されないと、体内に吸収されても利用率が悪くなります。
『アミノ酸の桶理論』がよく言われますが、桶は複数の板を接ぎ合わせて作られているので、その板に一枚でも短いものがあったら、その板の高さまでしか水を溜められません。
同じようにアミノ酸のバランスが悪く、20種類の内どれかが少なかった場合は、他のアミノ酸がいくら沢山あっても利用されないのです。
プロテインスコアの低い植物性食品だけで充分なタンパクを摂るとなると、相当な量を摂らないと足りないので、玄米菜食やヴィーガン食をやっているとどうしてもタンパク源不足に陥ります。
動物性のタンパク源のプロテインスコアは植物性のものよりも優れていますが、その中でも卵のプロテインスコアは100と優れています。
食欲がなくて肉や魚を食べたくない時も、卵なら食べやすいし。
ただしタンパク質だけでなく脂質源として見ると、サバなどと違って卵のオメガバランスはよろしくありません。
そのためオメガ3を何か別なもので摂って バランスを整える必要はありますが、レモン風味のフィッシュオイルに少量の鮎醤油を混ぜると、卵料理にも肉や魚にも合うので最近のお気に入りです。
なんだかんだといって、卵は本格的に糖質制限を始めるよりも前から、たんぱく源として頼りにしてきた相棒のような食材。
これからも美味しい食べ方をいろいろ模索していこうと思います。
それではまた。