アンチエイジング

栄養療法を始めて約1年。体調の変化を振り返ってみた

こんにちは、みりりっこです。
体質改善のために高タンパク食・メガビタミンを始めてから一年近く経ちました。

更に高脂質食も取り入れてからは半年ほど。

元々メンタル不調を始め慢性的な不調を改善するために始めた栄養療法。

心身ともに体調が大幅に改善されたのと同時に、気がつけば長年悩まされていた色々な症状のいくつかも改善していました。

今回はいつのまにやら改善した個別の症状について挙げていきます。

長年悩まされた『スギ花粉症』の症状が出なくなった

私はスギ花粉症歴30年近くの重症患者です。

子どもの頃から毎年春が来るのが恐怖で、顔面全てが炎症でぐしょぐしょになり、学校でも職場でもとにかく酷い症状に耐えるだけで疲労困憊な日々を過ごしてきました。

ところが今年、メガビタミンを始めてすぐに迎えた『スギ花粉症』シーズンでしたが、殆ど無症状で終わりました。

ここ数年欠かせなかった抗アレルギー薬も、結局飲まずじまい。

30年近くも酷い症状に悩まされていたにも関わらず。
例年私がこの時期に鼻炎で体調が悪くなるのを知っている周りの人はかなり驚いていました。

花粉症の症状が抑えられたのは、糖質制限だけでなく様々なビタミンサプリの摂取が功を奏したと思われます。

免疫を正常に整えるビタミンD、粘膜を強化するビタミンA、抗炎症作用のあるビタミンC、抗酸化作用で細胞内への酸素や栄養素の取り込みを助けるビタミンE、体内からヒスタミンを追い出すナイアシンなど。

後は腸内環境を整え炎症を抑えるためのフラクトオリゴ糖(長沢オリゴ)も補助的に摂っています。

高タンパク・メガビタミンと低糖質、炎症を起こす要因となる食材をできるだけ避けているために、花粉症の炎症を抑えられているのかなと思っています。

周囲の花粉症患者の中で、質的栄養失調の度合いが低い人には、長沢オリゴだけでも効果がてきめんに表れた人も少なくなかったので、本格的な高タンパク食・メガビタミンを勧める程ではない人にはこちらをおススメしてます。

何かあっても、せいぜいお腹がゆるくなる程度で安心して飲めるので。

便秘と『ガスっ腹』の解消

便秘が解消されてきたのは、金森式の断糖高脂質食を始めてからのことでした。

完全にとはいかないけれど、かなりマシになったと思います。
特に不快なガスが溜まりにくくなったのが最大の恩恵です。

カギは野菜・穀物など炭水化物の摂取量を激減させ、マグネシウムを強化した事。

断糖高脂質食の中でも、金森式では糖質だけでなく野菜などの炭水化物全般すらも避けます。

正直なところ私自身、最初は『さすがに野菜は食べた方が良いでしょう?』という固定観念による抵抗感がなかなか抜けませんでした。

けれど脂質の摂取量が増えるに従い、相対的に野菜を食べる量が減っていく過程で不快なガスが溜まらなくなっていくことに驚き、身をもって効果を実感しました。

たまに食べるとまたガスがたまって腸内環境が悪化するので、やはり無理に食べないほうが理にかなってるんだなと。

野菜は食べるべきというのは今では多くの人が信じている『常識』ではありますが、本来人間の腸は草食動物寄りではなく肉食動物寄りにできています。

人間の体が今の形になったのは旧石器時代ですが、数百万年続いた旧石器時代の人間は狩猟で得た肉食・骨髄食が主食だったという説が強力で、特に骨に含まれる骨髄にはマグネシウムをはじめ豊富なミネラル分が含まれている天然の缶詰ともいえる食材です。

およそ1万年前に農耕が始まってからと、旧石器時代の食生活では栄養素のバランスや量が随分異なるわけで、現代人に便秘が多いのは、マグネシウム不足の影響も大きいでしょう。

骨髄食は今ではほとんどの人は縁がないですが、骨の栄養を煮出して摂る『ボーンブロススープ』はリーキーガットに悩む人や体質改善を図る人などを中心に注目を集めています。

私もグラスフェッド牛のテール部分や骨つき肉が手に入った時はボーンブロススープを作って食べていますが、美味しくて五臓六腑に染みわたる感があって好きです。

一方野菜や穀物などの食物繊維は人の消化器官では消化できないので、腸内に溜まって腐敗しやすく、ガスが溜まったり悪玉菌が増える原因にも。

更に小麦は腸内環境を荒らしやすいし、15世紀の『コロンブス交換』以降、新大陸から入ってきた野菜類は『新しすぎて』身体に合わない人も多いのです。

※『コロンブス交換』というのは、ざっくり言うとコロンブスの新大陸発見をきっかけに、それまで互いの大陸に存在しなかった植物や動物、病原菌などが人間と一緒に移動し、環境・生態系に恐ろしい程、甚大な影響をもたらした出来事。
『ソウルフード』とか『伝統食』とか言われている食も、文化的な価値は別として、人類史的に見れば『伝統』どころか新しすぎて、人の身体に合わないものも多いのですよね。

私自身も半信半疑ながらも野菜を含め糖質や炭水化物を極力カットし、マグネシウムサプリを強化することでガス溜まりや便秘を大幅に解消することができました。

以前は世間一般の常識に従い、野菜や玄米、ヨーグルト、その他発酵食品などを必死に摂っていましたが、それらをたくさん食べても良くなることは一度もなかったです。

糖質制限を始めてからも野菜は食べていたので、便秘はなかなか治らずでしたが、断糖高脂質食を始めて以来、付け合わせ程度にしか野菜は食べなくなった今はかなり解消。

腸内環境を悪化させ、アレルギー源にもなりやすいカゼインを含むヨーグルトや牛乳、グルテンを含む小麦製品も極力摂らないようにしています。

チーズはどうしても止められませんが、カルシウム量に対してマグネシウムが少なすぎるので、マグネシウムサプリで調整しています。

低体温の改善

元々私はかなりの低体温で、体温はいつ測っても35度台の常連。

それが高タンパク食を続けるようになってからは、めったに36度を下回ることがなくなりました。

これは地味ながらに嬉しい変化。体温が高い方が免疫力も上がるので。

やはり高タンパク食は体温を上げるんだなと実感しています。

最近でも、もう年末にもかかわらず冬用のコートではなく、ジャケットのみで外に出ていますがまだ平気な位。

相変わらず極寒には弱いものの、例年の真冬の防寒着で出かけてしまうと、電車や室内などに入った途端、暑くてのぼせてしまうので、ちょっと薄着なくらいがちょうど良いのです。

ここしばらくの悩みは、オフィスの空調が自分には暑すぎて仕事中のぼせてしまう事でしょうか…。

周りの人は寒がっているので、なんとも悩ましいですが、調節できるよう重ね着を工夫して乗り切っています。
(たまに暑さに耐えかねて半袖になって、ぎょっとされてます)

片頭痛が激減

頭痛も、長年片頭痛が頻繁に起こり悩まされていた慢性不調の一つでした。

高タンパク・低糖質・メガビタミンを始めてからは徐々に減り、金森式を導入してからはケトフルーの症状の一つとしてたまに出ることはありますが、全体的には激減しました。

糖質過剰摂取による酸化ストレスが低減したのと、ビタミンE摂取の影響が大きいかと。

脳そのものに原因がある頭痛は別として、慢性的な頭痛の原因の一つに、酸素不足があります。

血液中の不飽和脂肪酸と呼吸で取り入れた酸素が反応して自動酸化されると血液はドロドロになり、脳に必要な酸素も不足するので、頭痛の原因に。

(不飽和脂肪酸の自動酸化というのは身体が起こしている化学反応=代謝ではなく勝手に起こってしまう化学反応で、身体にとっては有害無益)

これを防いでくれるのが抗酸化作用のあるビタミンE

ビタミンEをしっかり摂取することで、頭痛や肩こりなど不飽和脂肪酸の酸化による様々な症状を押さえてくれます。

血管拡張作用のあるナイアシンも有効なので、私はどちらも欠かさずに摂るようにしています。

まだ抱えている悩み

一方で、何も問題がないかといったらそうでもありません。

全体的には上々といったところですが、長年の質的栄養失調と糖質過剰摂取が祟り、断糖高脂質に切り替えてからのケトフルーには度々悩まされてます。

※ケトフルーというのはエネルギー源を糖質から脂質に切り替えようと食事内容を大幅に替えた際、エネルギー産生回路の切り替えがうまくいかずに出てくる様々な不調のこと。

ケトフルーによる体調悪化がなくならない理由としては、タンパク質不足の解消を最優先にしているために、タンパク源を頻回摂取しているのが一つ。

更に周囲の人から誘われたり頂いたりなど、誘惑に負けてしまい糖質や炭水化物を口にする機会を抹消できないことも大きいです。

だって本音を言ってしまえば、実家に帰れば美味しい手づくお菓子や料理が待っているし、友人と会えば無粋な事は言わずに一緒に同じ美味しいものを楽しみたい。抗いたい誘惑なわけです。

でも、それらはたいがい糖質を始めNG食材の宝庫なのですよね~。

そうして気がゆるんで食べてしまうだけで、その後数日はケトフルーのぶり返しに悩まされるし、糖質への根深い欲求が復活してしまい、精神的にも苦しくなります。

そのせいで体がいつまでもケトジェニック状態に切り替わらないからでしょう。

完全に出来ていないのは、我慢強さや意志が弱いという自業自得な理由なのでまあ仕方ないことです。

仙人のように山奥で一人籠って暮らしているわけでもないし、社会の一員として暮らしていく上で、現実的にどこまで続けられるか迷うところではあります。

そんな葛藤も切り捨てて強行出来ている人は凄いなあ、とは思うものの、自分が同じようにできるかと言ったら厳しいなとも思うところ。
ストイックとは程遠い性格なので。

長年糖質を過剰摂取していた人間の体ががケトジェニック状態に切り替わるのは、そう簡単ではないのだかと痛感しています。

まとめ

高タンパク食・メガビタミンはともかく、断糖高脂質食ともなると続ける上での迷いもあるものの、体調への良い変化を体感するほど、できれば続けたい気持ちも強いです。

断糖高脂質食も色々な流派というか手法があるので、あまりガチガチにとらわれ過ぎずにどこかで現実的な落としどころを模索していこうとは思っています。

まずは高タンパク・メガビタミンという基本を押さえつつ、ゆっくり改善していきたいです。

それではまた。