こんにちは、元スイーツ・パン中毒な、みりりっこです。
今日は、私が長年悩んでいた『過食』から抜け出せた方法についてお話しします。
- 仕事などでストレスがたまると、夜ドカ食いしたり、仕事中もダラダラお菓子を食べてしまう。
- ちょっとのつもりでお菓子を開封したら、気づけば全部食べてしまう。
- 通りがかりのお店で美味しそうなお菓子などを見つけると、無意識に買ってしまう。
- 大盛り無料と言われると、つい反射的に大盛りを頼んでしまう。
これ、少し前までの私です。
こんな風に、無意識に食べ過ぎてしまう習慣も、さらに一歩進めば『過食症』に。
過食症は拒食症と並ぶ『摂食障害』です。
過食症の中には過食嘔吐といって途中で止められず大量に食べてしまい、直後に自己嫌悪に陥って吐いてしまったり、下剤で無理やり出してしまったりと、それが習慣になって身体を壊してしまう人も少なくありません。
嘔吐をしないタイプの過食症は、同じようにコントロールできずに食べ過ぎてしまい、吐かないのでどんどん太ってしまいますが、それが自己嫌悪やコンプレックスなどのストレスになって更に過食をしてしまう悪循環になります。
私も毎日のように仕事帰りは成城石井やデパ地下などに立ち寄り、お総菜を買うついでにお菓子やパンなどを買い込み、家でNetflixなどを観ながら無意識にドカ食いをしていました。
気をそらした状態で無意識に食べているので、少し時間が経つと、『さっき何を食べたんだっけ?』と思い出せなくなることもしばしば。
毎回『また食べ過ぎてしまった』という罪悪感ばかりが残りました。
それでも次の日になれば同じことを繰り返す。
毎日のようにスイーツや嗜好品を買うので、ひどい時は一人暮らしなのに食費が月に7万を超えたことも。
そんな生活を続けていたせいで、ここ数年で10キロ太りました。
私は運良く過食を治す知識を身に付けて脱出できましたが、自力で脱することができずにやむなく心療内科などに駆け込む人も少なくありません。
そうなると、大抵は認知行動療法など心理学的なアプローチで治療を受けたり、薬物療法を受けたりすることになります。
でも、いくら精神的なアプローチをしても、薬を飲んでも、それが根本的な解決になるでしょうか。
私はそれらとは全く異なる方法で過食をストップすることができました。
以前はあれほど好物のスイーツやパンを目の前にすると理性が吹っ飛び、買いあさってドカ食いしていた私が、今では目の前にしても、『うーん、今日はいいかなあ』と素通りできるようになったのです。
別に何の苦しい節制をしたり、厳しい修行で悟りを開いたりなど一切していません。
先日も久々に誘惑の塊だった成城石井を覗きましたが、特に欲しいものもなく手ぶらで立ち去りました。
成城石井に入って何も買わずに出てくるなんて、以前の私であればあり得ないし、猛烈な欲を押さえ込むことは苦行に等しいことだったのに。
筋金入りの糖質ジャンキーだった私がどうしてここまで変わってしまったのか。
過食の原因にあるのは質的な栄養失調
私の過食欲求が収まったのは、ズバリ、プロテインとビタミン・ミネラルサプリを飲む習慣でした。
プロテインのことばかり書いててしつこいかもしれませんが、本当に過食にも効果があります。
そもそも食べ過ぎで困っているのに、何故『栄養失調』なのでしょうか。
それは、食べ過ぎで過剰になっているのは糖質を中心としたカロリーだけで、身体にとって必要な栄養素は全然足りていないから。
つまりは藤川先生のおっしゃるところの『質的な』栄養失調ということです。
医師や薬に頼らない! すべての不調は自分で治せる 藤川徳美(著)
↑一生の財産になる健康の知識を得られる必読本です。
飢餓状態のように『量的な栄養失調』と異なり、カロリーをたくさん摂っているので、すぐに死んだり病気になることはありません。
でも質的な栄養失調の年月が長くなるほど、身体にも心にも悪影響が出てきます。
例えば鉄分が足りない人。
日本は欧米のように食品に鉄分が添加されていないので、日本人女性には鉄分不足の人が特に多いと言われています。
フェリチンという体内の貯蔵鉄が少ないと、全身の細胞が効率良い方法でネレルギーを作れなくなり、糖質を使った手っ取り早いけれど効率の悪い方法でしかエネルギーを作れなくなります。
そうすると、身体が本能的に糖質を欲するので、意志の力で我慢しようとしても食べるのを止められなくなります。
だから私は鉄のサプリを飲んでいます。
また体内の鉄は単独ではなくタンパク質とセットで存在しているので、タンパク質も必要です。
そもそも体内で生命活動を維持するために、常にさまざまな代謝が行われていますが、代謝の主酵素はタンパク質だし、身体の成分は水を除けば大半がタンパク質。
タンパク質が不足すれば主にタンパク質でできた細胞が弱くなり、細胞が弱くなれば効率の良いエネルギー作りができるミトコンドリアも弱まるので、更に糖質を欲するようになります。
また鉄だけでなく細胞がエネルギーを作る際には、ビタミンBやC、これらが効きやすくなるためのEを始め、他にも色々なビタミン・ミネラルが必要になります。
一方で過食の人がたくさん食べている精製された米、小麦、砂糖には、精製する段階でビタミンやミネラルがなくなっているので、糖質だけが過剰になっています。
過剰な糖質は減らさないと過食は治りませんが、先にこれらの糖質を減らすことだけをやろうとすると失敗しやすく、無理に続ければ手っ取り早いエネルギー源すら足りなくなるので身体を壊します。
糖質の過食を抑えるには、藤川先生の提唱されている高タンパク食+ATPセット(鉄・ビタミンB50、ビタミンC、ビタミンE)が必要です。
最初にやるべきは、質的な栄養失調の改善なんです。
それができれば糖質をドカ食いする習慣がいつのまにかなくなるどころか、糖質を食べたい欲求そのものも湧いてこなくなります。
私も糖質制限はそこまで厳格にやっているのではなく、『たまに食べたくなればパンでもお菓子でも我慢せずに食べれば良い』というスタンスですが、最近はもはやその『たまに食べたくなる』ような機会自体がほとんどない状態です。
プロテインはどのくらいの量を飲むの?
私は毎日、少なくとも20グラムを朝晩2回飲みます。
その量は藤川先生の書籍を参考にしています。
朝は朝食がわりに、夜は夕飯前に飲んでいます。
ちなみに1回分20gというのはプロテインの粉の量ではなく、その粉に含まれるタンパク質量が20グラムということなので、粉の量はメーカーによって変わります。
私が飲んでいる『ビーレジェンド ホエイプロテイン』なら約29gで付属のでっかいスプーンすりきり一杯分なので、計量も簡単です。
ビーレジェンド ホエイプロテイン ベリベリベリー風味
↑種類豊富なビーレジェンドの中でも一番おいしいと思うフレーバーです。
職場へはパックのプロテイン飲料を持っていき、昼食前にお腹が空いたら飲むようにしています。
明治 ザバス(SAVAS) ミルクプロテイン
脂肪 0 ココア風味 200ml×24本入
食前に飲むとドカ食いしなくなるし、以前のように夕飯後にデザートを食べたい欲求がほとんど起こらなくなりました。
でも長年タンパク質不足の人は、消化酵素(これもタンパク質)が弱く、胃腸そのもの(これもタンパク質)も弱まってるので、いきなり一日プロテイン20グラム×2回の量を飲めない人も多いそう。
代謝の主酵素であるタンパク質が不足していれば、代謝の補酵素であるビタミンやミネラルをサプリでとってもうまく代謝ができないので、かえって体調を崩すことも。
だから最初はプロテインを少量にして、代わりに1日3回とか4回とかこまめに飲むことが大事です。
人によってタンパク質不足だった期間は異なるので慣れるまでの時間は異なります。
徐々にプロテインの量を増やして習慣化できてから、ビタミン・ミネラルサプリを取り入れ糖質を少しずつ減らしていった方が失敗しにくいですね。
それまでの食習慣に、プロテインをプラスするので一時的に体重が増えることもあるでしょうが、本当に過食をやめたいのであれば必要なプロセスだと思います。
今糖質への欲求に苦しんでいる人には想像できないかもしれませんが、タンパク質をしっかり摂り、ビタミンやミネラル、良質な脂質で栄養状態が改善されれば自然と糖質の量も欲求も減っていきます。
実際に体感した私自身、驚くほど劇的に変わりました。
まとめ
自分でも止めたいのにコントロールできないのが辛い過食。
私も治す方法が分からなかった頃は『自分の意志力が弱くだらしないからだ』と自己嫌悪に陥ってばかりで、増え続ける体重に絶望感を抱いていました。
でも本当は質的な栄養失調のために身体が糖質を欲するためで、意志の力で止められるものではなかったのです。
過食を治すのに必要なのは強い意志力や根性でもなく、身体が必要な栄養を満たすこと。
過食は周りの理解も得にくく精神的にも追い詰められたり、自己嫌悪に陥ったり体調も悪化したりととても苦しいものですが、自分を責める前にまず『質的な栄養失調』を疑って改善してみることが大事です。
それではまた。