今回は美容・ダイエット・健康効果に優れた『ボーンブロススープ』についてのご紹介したいと思います。
ボーンブロススープというのは文字通り骨をベースにしたスープのこと。
鶏ガラでも牛テールでも、豚のスペアリブでも骨付き肉があれば何でもOK.
最近作るのにハマっていますが、美味しいし、本当に簡単にできるし、素材によっては材料費も安いし、腹持ちがめちゃくちゃ良いしで、いいことずくめです。
骨というと、固くて食べられるものではない、というイメージを持たれがちですが、その中身の骨髄は良質な脂質・タンパク質・栄養の宝庫。
肉だけを食べるより、骨の中身も含めて食べたほうが、貴重な栄養をたっぷり摂れるという事ですね。
こうした骨付き肉を長時間に混むことでスープにその栄養素が溶け出し、美容にも体にも良くておいしいスープになるのです。
ニューヨークでは何年か前から流行っていて、食事として飲むというよりコーヒースタンドでコーヒーやお茶を買って飲むような感じで親しまれているそう。
日本でも流行ってくれないかな~と思います。(タピオカとかどうでもいいから)
ちなみに、こうした動物の骨髄を食べることは人類にとって異常なことではなく、むしろ人類の歴史のほとんどを占める旧石器時代には動物の骨髄が主食だったという説も有力なほど、人類にとっての重要な栄養源でした。
実際にイスラエルで旧石器時代の人類が住んでいた洞窟の遺跡から、動物の骨髄を食べていた形跡が発見されていて、驚くことに最大で9週間ほど、中の鮮度や栄養を保った状態で保存できていたことも分かっています。
外側の肉はすぐに腐ってしまいますが、固い骨に閉じ込められた骨髄は長く保存することができ、貴重な栄養源となっていたのです。
まるで天然の缶詰のようですね。
ボーンブロススープにはまったきっかけ
先日、本を読んで金森式の断糖高脂質ダイエットに興味を持ち始めたことがきっかけです。
運動ゼロ空腹ゼロでもみるみる痩せる ガチ速“脂”ダイエット 金森重樹(著)
かなり極端な手法ですが理論的には納得できる点が多かったので、断糖とまでは行かないけれど、糖質を更に削減し、その分脂質を増量してエネルギー源の切り替えをもくろんでいます。
この本は初心者向けにかなりやさしく、専門的なメカニズムなどは端折っているので、本気でやるなら本で基礎知識を付け、その後で金森さんのTwitterやサイトで更に深堀りして知識を付けるのがおすすめです。
自分の健康管理の方法はあくまでベースは藤川徳美先生の藤川理論で、高タンパク食・高脂質・低糖質・メガビタミンなのは変わりません。
ただ脂肪をもっと燃焼しやすい体質にしたいことは確かなので、徐々にエネルギー源を脂質にシフトしたいな~と。
ただ、そこで浮き上がってきたのが、『脂質源として何を食べるか問題』でした。
例えば金森式で推奨されているのは牛脂。
けれど良質な牛脂は探してみたけれど、精肉店でも本当に手に入らないのです。
それに平日のランチは、外食だとどうしたって糖質は避けられない。
お弁当にしても、脂質がメインのメニューは作ったことがないし。
そこで色々調べているうちに出会ったのが、ボーンブロススープでした。
色々なレシピを見ていると、ボーンブロススープは浮いてきた油脂を取り除くのが一般的のようでしたが、良質な脂質源として作るなら油脂をそのまま残せばよいのではないかと思ったのです。
試しに作ったスープを油もそのまま、サーモマグに入れて仕事中ちびちび飲んでいたら、効果はてきめんでした。
全く空腹感が出なかったのです。
朝はプロテインとMCTオイルしか摂っていないのに、お昼近くになってもお腹が減らず、試しにお昼ご飯をやめてみても、全く空腹も支障もありませんでした。
いつもならお昼前後に小腹が減ってザバスのプロテインを飲むのですが、それすら飲み忘れるくらい空腹感ゼロ。
血糖値にしても僅かなスパイクも起こらないので、むしろ一日調子よく過ごせました。
最近外食は糖質が避けられないし、お弁当も手抜きとはいえ面倒ではあったので、これからはボーンブロススープで十分なのでは?と思っています。
それでもお腹が空いたら紅茶やコーヒーにMCTオイルを入れて燃料補給すれば良いかなと。
最近粉末のMCTオイルも買ったので、これから持ち歩くつもりです。
炊飯器で簡単。ボーンブロススープのつくり方。
ではボーンブロススープのつくり方をご紹介しますが、おそらく他の方のどのレシピよりもテキトーである自信があります。
本格的に作るなら大鍋で何時間もかけて、材料も下準備からこだわって、といった風に手間暇をかけて作るレシピもありますが、私は料理に手間をかけるのが好きではないので、最小の手間と時間で作る方法を模索しました。
主な調理器具は炊飯器です。
あとは鍋とザル位でしょうか。
材料( 5号炊き炊飯器でめいっぱい作る量)
- 骨付き肉(鶏ガラ・手羽先・手羽元・牛テール・豚スペアリブなど、骨が付いた肉なら何でもOK)…500g位
- 長ネギの青い部分…1~2本
- お酢…大さじ2杯
- 出汁が出そうな野菜…適当
- その他、お好みにより昆布や煮干し、干しシイタケなど出汁の元になるものを入れてもOK
野菜は普段の料理で捨ててしまうような、玉ねぎの皮とか、青菜の根本とか、皮やらヘタやら固い部分やら、何でも良いです。
こういう部分にこそ栄養素が多いのですが、正直普通に食べるのは食べにくいのですよね。
わざわざこのために野菜を買うのは勿体ないので、料理の時に出たこうした部分をジップロックに溜めて冷凍庫に突っ込んでおけば十分です。
無ければ無いで、長ネギの青いとこだけでもOKです。
お酢は骨を溶けやすくするために入れます。
余程強烈に主張する味でなければ、家にあるお酢で良いです。
我が家にはホワイトバルサミコしかなかったので、それを使いました。
つくり方
※一晩保温で放置するので、休みの前の日の晩などに作り始めるのがおススメです。
1.お鍋にお湯を沸かし、肉をさっと湯がいた後、流水で洗い流します。(この工程、なくても作れますが、一応臭み取のためにやってます。)
2.炊飯器の内釜に材料を全て入れ、炊飯器のメモリで一番上の水量まで水を注ぎます。(5号炊きなら5号の水量ラインまで。)

※この写真の時は、野菜が少なかったので干しシイタケやら昆布やら色々な乾物を放り込んでますね…。適当の極み。
3.普通にご飯を炊くコースで炊飯スタート。
4.炊飯が終わったら、蓋を開けて内釜の上の方まで熱湯を注ぐ。
(蓋をした時に漏れないくらいのギリギリの量)

※保温モードなのでめいっぱいお湯を足しても沸騰して漏れ出てくることはありません。
5.蓋を閉じて保温モードで一晩放置。(昼間だったら6~8時間くらい)
6.一晩経ったらスープをザルで漉して完成。
保存容器に入れて粗熱を取り、冷蔵保存。
ちなみに冷やすと表面に白い油脂が固まりますが、私は脂質を摂りたいので取り除きません。
脂質を摂りたくない人は、スプーンなどで取り除くようですね。
冷蔵で1週間くらいは持ちますが、美味しすぎて飲み過ぎてしまうので1週間後に残っていた試しはありません。
1か月位保存したい場合は、ジップロックに入れて冷凍保存しても良いでしょう。
食べる直前や保温ジャーに入れる際は、毎回しっかり加熱します。
保温ジャーも温度が低下しないよう、あらかじめお湯で温めておくのがおススメです。
まとめ
炊飯器で作るボーンブロススープは、作り始めから完成まで時間はかかりますが、最初に材料を入れた後はほとんど炊飯器にお任せなので、ずっと張り付いている必要はありません。
炊飯器の保温機能で、高温になりすぎずじっくりと旨味を引き出してくれるので、鍋で長時間煮込まずともお肉と骨、野菜の旨味が溶け出た美味しいスープが簡単に作れます。
スープなので、食欲がない時にも栄養が補給できておススメです。
最近は色々な骨付き肉を扱っている店をあちこち探す習慣がついてしまい、つい最近まで、美味しいスイーツやパンを求めてうろうろしていた人間とは思えない変化です。
しばらくは色々な骨付き肉に挑戦して、味の違いを比べて楽しみたいと思います。
カンタンなのでぜひ作ってみてください。
それではまた。